暗号資産(仮想通貨)トレーディングにまつわる動詞はおそらく、何より不規則でばらばらだ。「理性的に投資する」「あてずっぽうに投機する」「ビットコインウォレットの鍵をなくした」「新しいジョークのコインを作った」「調査で和解するために制裁金を支払った」――。常連の読者は驚くかもしれないが、ビットコインをはじめとする暗号資産の価格が19日に激しく変動したことは、最初に浮上する二つの解釈を両方とも裏付けていると筆者は考えている。その解釈とは、「合理的な値動き」と「無秩序な投機」だ。そもそも筆者は2017年に、通貨として扱われたとすれば、ビットコインには実質的に何の価値もないと指摘していた。それに、合理的なバリュエーションの根拠となるファンダメンタルズがないことにもしばしば言及してきた。