ジョージア州アセンズのスーパーマーケット、サムズクラブで働くカタナ・スキャネルさん(21)が今月14日の開店前、店の裏手に向かっていたときだった。反対方向から歩いてきた若い女性に「おはよう、カタナ!」と声をかけられた。数分たってから、女性が同僚のジャニス・ジョーンズさん(22)だと気付いた。これまでは2人とも常にマスクをしていたが、この日の朝、ジョーンズさんはマスクをしていなかった。ジョーンズさんの素顔を見たことなかったスキャネルさんは「全然分からなかった」と言う。新型コロナウイルスの大流行が始まったころは、列車強盗のようにマスクで顔を覆った人達が街を行き交う様子になかなか慣れなかったが、その後は目か鼻のてっぺんから上しか見えないのが当たり前になった。