【時代の論客】ひろゆきに「センスを磨く習慣」を聞いてみたひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、テレビやYouTubeで圧倒的な人気を集める、ひろゆき氏。
16万部を突破したベストセラー1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。

ひろゆき氏に「センス」について聞いた

――センスってどうやって磨かれると思いますか?

ひろゆき氏:普段の習慣というか、クセの積み重ねだと思いますよ。同じものばかり食べたり、同じ道を歩く人っているじゃないですか。でも、せっかくなら、変化を加えたほうがいいと思うんです。

 いつもと違うものを頼んでみたり、時間に余裕があるときは別の道を歩いたり。そのときに、「たぶんこうじゃないかな?」という予想があって、その結果、「思ったより美味しかった」「思ったより遠回りだった」という答えが出ますよね。そうやって、仮説を立てて検証することがクセになっていることが大事だと思います。

――食べログを見たり、Google Mapで道を探さないということですかね?

ひろゆき氏:はい。てっとり早く答えを探したい人は、検索すればいいと思うんですよ。でも、人間としてセンスを磨くには、面倒くさいことをしたほうがいいですよね。

 英単語を記憶するためには、わざわざ紙に書くことをしたほうがいいのと同じです。面倒だけど、結局そうするしか方法がない。

 あと、答えがない領域ってあるじゃないですか。デザインとか、キャッチコピーとか。編集の仕事もそうですよね? コンピュータが本の表紙とかタイトルを決めてませんよね?

――そうですね……。一応、「理論」はありますけど、どうしても最後は「感覚」というか「センス」になります。

ひろゆき氏:「当たりをつける」みたいな力があると思うんですよ。たとえば、編集だったら、「今年は心理学が流行る」とかって、たぶんコンピューターで計算しても正解は出ないですよね。

 日頃から流行しそうな「キーワード」とか、「話のネタ」とかから、おそらく類推すると思うんです。それって、日常生活で仮説と検証を何度くり返してるかどうかで決まりますよね。

――機械だと論理的に導くしかないですもんね。

ひろゆき氏:機械はすべて数式ですからね。ロジカルに答えを出せる問題なら強いですけど、どんなタイトルでお金を出したくなるか、ってシミュレーションできないですから。

 未来予測もほぼ外れるじゃないですか。それと一緒ですよね。あと、実はセンスよく見せる「とっておきの方法」があるんですよ。