現在、テレビやYouTubeで圧倒的な人気を集める、ひろゆき氏。
20万部を突破したベストセラー『1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。
自分でコントロールできるように育てる
――ひろゆきさんはゲーム好きですよね。子どもがゲームをすることについてどう思いますか?
ひろゆき氏:香川県で「ネット・ゲーム依存症対策条例」が決まりましたよね。18歳未満はゲームは平日は1日60分、休日は1日90分までで、夜は控えるという内容です。こうやって禁止するような動きは、僕はやめたほうがいいと思っています。
「ダメ」と言われて、そのままやめる子どもっていますかね? 僕の場合、やるなと言われたら余計にやりたくなりますからね。
――勝手にやらせればいいということですか?
ひろゆき氏:そうですね。僕の知り合いにゲームを開発してる人がいるんですが、その人の家では最新のゲームがすべて揃っているんですよ。でも、彼の子どもはほとんどゲームをしないそうです。別に禁止していないんですが、「自由にやっていいよ」と言われたら、すぐに飽きちゃうみたいですね。
好きな食べ物でも、「食べ放題」になっちゃうと、一気に満足感が減るんですよ。逆に、少ししか食べれなかったり、たまにしか食べられなかったら、ますます食べたくて仕方なくなります。
――親はどうするべきですかね?
ひろゆき氏:うまく付き合う方法を教えることですよね。最初に「何時間やる?」と聞いて、そのとおりにやらせるとか。仮に「6時間」と言った場合でも、まずは6時間思い切りやらせてみてもいいと思います。それで6時間以上は超えないように約束どおりにするとか。
結局、「これ以上やるとヤバイな」「自分は何時間くらいで飽きるのか」を自分で気づくようになってコントロールできないといけないですから。親が命令するのではなく、本人の気づきじゃないと意味ないですよ。
「なりたい職業」について
――子どもが将来なりたい職業を親が意見することってありますよね。それについて、どう思いますか?
ひろゆき氏:子どもの感覚は正しいと思うべきですよね。プログラマとかゲームクリエイターとかになりたい子どもは増えているんですが、それは時代を反映した結果ですよね。子どもがなりたい職業は時代的に「食っていける可能性」が高いですよ。
逆に、親が「安定してる」と感じる職業って、ちょっと感覚が古いんですよ。衰退している大企業か伸びているベンチャーの二択のとき、多くの親は大企業のほうを選びますからね。
親の顔色を見て仕事を選んでしまう子どもは、絶対にあとから後悔しますよ。だから、子どもから「この仕事をやりたい」と言われたときは、親は応援するしかないと思います。それで失敗しても失敗から学ばせることのほうが大事です。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、20万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。