「クビになるコンサル」と「昇進するコンサル」の決定的な差コンサルの昇進に必要な資質とは?

成果に重きが置かれるコンサル会社では、評価・昇進制度が一般的な企業とは異なる。私の長年にわたる勤務経験を振り返ると「厳しいものだった」と言わざるを得ない。外資系コンサル会社を例に、その特徴を解説しよう。(リポタ株式会社代表取締役、経営コンサルタント 中野豊明)

コンサル会社における
評価制度の実態とは?

 数週間ほど前、外資系大手コンサル会社で役員を務める米国在住の知り合いが、SNSを通じて「ワクチン接種を終えて14カ月ぶりに業務出張に行く」と伝えていた。そこには長かったコロナ禍での生活から抜け出せる喜びがにじみ出ていた。続けて、彼は「ルーチンワークは家からのオンライン会議で十分だが、革新的な議論を顧客とするのは、やはり対面の方がやりやすい」と心情を吐露している。

 一方、身近な国内在住のコンサルの知人からは「昨年入社した新入社員は、テレワークが長引き精神的にかなりストレスを抱えている」と聞く。「自分は成長できているのか」「評価に値するような仕事ができているのか不安だ」と。

 そもそも、テレワークだけのコンサル会社は本当に価値を提供することができるのか。そして、テレワーク下で働くコンサルタント個人を会社はどのように評価していくべきなのか。

 読者のみなさんは、コンサル会社の評価や昇進にどういうイメージをお持ちだろうか。私の外資系コンサル会社での長年の勤務経験を振り返ると、「外資系コンサルの評価は厳しいものだった」と言わざるを得ない。