欧州格安航空会社(LCC)ライアンエア・ホールディングは、同社の旅客機が強制着陸させられた問題で、ベラルーシを激しく糾弾するとともに、情報機関の工作員とみられる乗客3人の身元を明かすよう要求した。ライアンエアのマイケル・オライリー最高経営責任者(CEO)が今週、ベラルーシの航空当局トップに宛てた書簡の内容をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した。オライリー氏は強制着陸は「事前に計画された違法な」ハイジャックであり、非難されるべき行動だと断じた。ベラルーシは23日、戦闘機を緊急発進させて、同国上空を飛行していたライアンエア機(ギリシャ発リトアニア行き便)を強制着陸させた。同国はその際、爆弾が仕掛けられている可能性があるなどとしていた。だが、同機が首都ミンスクの空港に着陸すると、ベラルーシ当局は同機に搭乗していた著名な反政府活動家、ロマン・プロタセビッチ氏と同氏の交際相手を逮捕した。