「運がよくなりたい」「いい人に巡り合いたい」「幸せな人生を送りたい」、誰もが願うことだろう。2021年3月31日、2021年に1回しか来ない、最強の運気アップの日に発売された『SHOCK EYEの強運思考』は発売即重版。テレビ、新聞、ラジオ等幅広く紹介され、早くも話題沸騰の一冊。本書は、著者である湘南乃風のメンバー・SHOCK EYE氏による強運を引き寄せる思考法がまとめられている。
自己肯定感は低かった。誰よりも不安だった。承認欲求は人一倍強かったからこそ、動き続けて貪欲に活動できた。常に前を見て走り続けてきたことで運気は磨かれるのだと思う。

湘南乃風 SHOCK EYE「生きている限り、最後の最後まで人の役に立ちたい」撮影/菊地英二

誇りを持ち、自分らしい表現ができるようになれる

 僕があこがれるのは、職業や性別を問わず死ぬ直前まで一生懸命で、人に笑顔を与え続けた人たちばかり。僕もそういう人でありたいなって思う。

 僕にはバーッと大きく成功して「じゃあ、さようなら」とあっさり引退するみたいな気持ちは一切ない。そんなふうに自分の人生を終わらせたくない。

 自分が生きている限り、僕は最後の最後まで人の役に立ちたい。

 家族の役に立つのでもいいし、友達の役に立つのでもいい。

 いまみたいな、表に出る仕事じゃなくてもいいけど、できればより多くの人の役に立ちたい。

 死ぬのは明日でもいい。最期を迎えるその日まで、何かを生み出し続けたいし、誰かに与え続けていきたい。

 歩くパワースポットと呼ばれてから、神社と出合い、神社に行き、日本という国が好きになった。だからこそ、“故郷”であるこの国を「素敵な場所だったな」と思って人生を終わらせたい。

 個ではなく、住んでいる場所を認めることが、自分を認める大きな根幹になるはずだから。そこを失っていては、きっと本当の意味での強さは手に入らない。

 そんなふうに感じるのは、ジャマイカでの体験が影響している。

 ジャマイカで出会った人たちは、自分がジャマイカ人であることをちゃんと誇れていて、自分たちの言葉で、自分たちの街の話や、自分たちの身内の話を歌にしていた。

 カルチャーや生き方が音楽に乗っているようで、それが自分たち自身を認めていくことにつながり、そして、人を動かすエネルギーになっているんだと強く感じた。

 僕たち日本人は、身の回りで起きる出来事や、自分の生まれた場所を彼らのように誇れているだろうか。

 誇りを持ち、自分らしい表現ができるようになれば、自然と自分に自信が持てるようになるだろう。新しいものだけじゃなく、昔から近くにあるようなものまで全部まとめて日本のすばらしさを認められたときに、僕たちは本当の意味で自分を認められるんじゃないかな。そうやって、この国に生まれた人としてのアイデンティティを確かめていきたい。

 アイデンティティを失ったままで、自分の人生に幕を引きたくはない。

 体の大きさとか、顔のカッコよさとか、スタイルのよさとか、能力の高さだけではからず、日本人としてのアイデンティティを大事にしていけたらいい。

 だからといって「日本男児であれ」とか、「侍になれ」と言いたいわけではない。日本人であることを認める。日本人であることを誇る。柔らかい和を重んじる性格で、礼儀正しく、そんなに図太くはないけど、しなやかですっと芯の通った――そんな人になりたいなって思っている。それが僕の夢だ。