「前回とは違う」。ビジネスではこのフレーズが危険な場合もある。だが画像処理半導体(GPU)大手の米エヌビディア、および同社と暗号資産(仮想通貨)マイナー(採掘者)との関係にとって、これが図らずも事実となっている。今年、最新の暗号資産ブームによってイーサリアムの価格が急騰し始める中、マイナーの影響を巡る懸念がエヌビディアに影を落としていた。ビデオゲーム向けに設計された同社のGPUは「マイニング」にも使用されている。マイニングでは仮想通貨取引の照合や更新の作業を行い、その報酬として新たに発行される仮想通貨を受け取る。イーサリアムの価格が上昇すればこの報酬も増えるが、今年に入ってイーサリアムの価格は(ここ数週間の急激な調整を経ても)約4倍に高騰している。
エヌビディア、今回の仮想通貨バブルの影響は?
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