ブラジル南部でスパイキーヘアの10代の若者が頭角を現して以来、彼をスーパースターにするためにサッカー界の巨額マネーが動いた。ネイマールはサントスFC時代に「天才」として一躍有名になり、世界有数の裕福な2つのクラブが彼を獲得するため、数億ドルをつぎ込んだ。米スポーツ用品大手ナイキが主なスポンサーとなり、世界中の広告看板にネイマールの顔が登場した。また彼はブラジルで開催された2014年のサッカーワールドカップ(W杯)と2年後のリオ五輪の「顔」でもあった。だが2020年、ナイキはかつてのゴールデンボーイと決別した。契約解除に先立ち、ニューヨークでのプロモーション活動に同行していたナイキの従業員に、ネイマールが性的暴行を加えた疑惑について同社は調査を開始していた。この件に詳しい複数の関係者の話やウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した資料で明らかになった。この疑惑についてネイマールは虚偽だとして否定していると広報担当者は述べた。
ネイマール選手が「パラドックス」と言われるわけ
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