米ウェストバージニア州のジム・ジャスティス知事(共和党)は、経営破綻した英金融会社グリーンシル・キャピタルに対して7億ドル(約770億円)近い返済義務を抱えている。自身が所有する石炭会社がグリーンシルから融資を受けており、ジャスティス夫妻が上限なしで返済を担保すると確約していたためだという。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に語られた書類の内容や融資に詳しい関係筋の話から分かった。ジャスティス氏による融資返済の確約はこれまで報じられていなかった。ジャスティス知事は石炭関連の系列会社による返済・石炭供給の不履行の疑いで、別件でも訴訟に直面している。グリーンシルは融資を証券化し、クレディ・スイスの運営する投資ファンドに売却。クレディ・スイスとグリーンシルは100億ドル相当のサプライチェーン(供給網)ファイナンスファンドを手掛け、幅広い借り手に融資を行っていた。