比較検討されたうえで
選ばれる商品を

 それはなぜか。

 テレビで紹介されることでお客様は確かに増えた。

 だが、同時にマネる同業者も増えた。

 中小だけでなく、大手企業も「わけあり」市場に参入してきた。

 あっという間のことだった。

「わけありグルメ」で検索すると、似たサイトがずらっと並ぶため、お客様はテレビで見た当社のサイトがどれかわからない。

 検索した中で一番よさそうな商品、一番安い商品を探す。

「わけありサイト」は食料品だけでなく、「わけあり家電」「わけあり家具」「わけあり客室」「わけありツアー」など大きなブームとなった。

 この状況を冷静に見て、「わけありグルメ」のサイトは当社の成長エンジンにはならないと判断した。

 今の時代は、ブームを起こした人にその恩恵はもたらされない。

 ネットが普及する前、ブームの果実は起こした当人に集中した。

 しかし、現在は検索エンジンやネットですぐに調べられる。

 ブームが起きると便乗する会社がたくさん出てくる。アイデア勝負のビジネスはすぐにマネされ、ブルーオーシャンはすぐにレッドオーシャンに変わる。

 検索エンジンで比較検討されたうえで選ばれる商品をつくらなければならないのだ。