アマゾンのアレクサのような機能と2台の監視カメラが内蔵された子ども用の電気スタンドが、中国で人気を集めている。スマート電気スタンドは動画投稿アプリ「TikTok」を生み出した北京字節跳動科技(バイトダンス)が昨年10月に価格120ドル(約1万3100円)で発売。発売から1カ月もたたないうちに1万台が売れ、ライバル企業も類似製品の開発に動いた。新製品の登場で、中国国民がどこまで監視カメラを受け入れるかも試されている。電気スタンドに内蔵されている2台のカメラ――1台は子どもに向けられ、もう1台は上から全体像を捉える――を通じて親は勉強中の子どもを遠隔監視できる。設置されているスマートフォンの大きさのスクリーンを通じ、人工知能(AI)に数学の問題や難しい言葉について指導させることもできる。親は人間の見守り役を雇って、スタンドを通じて子どもを監視してもらうことも可能だ。