イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、一部の右派議員らに対し野党勢力の連立政権への参加を思いとどまるよう説得するため、最後の手段に打って出ている。事情に詳しい複数の関係者によると、与党リクード所属の議員などネタニヤフ氏の支持者らはここ数日、一部の右派議員の多くに対し、電話をかけたり、テキストメッセージを送ったりしている。右派政党の「ヤミナ」、「イスラエル我が家」、「新しい希望」が新たな連立政権への参加を表明している。関係者の1人は、こうした動きについて「疑いの余地がない全面的な圧力だ」と述べた。昨年、ネタニヤフ氏のリクードを離党して「新しい希望」に入党した議員の1人であるシャーペン・ハスケル氏は、1日に「リクード所属の議員や支持者から離党を打診された」と述べた。だがそのつもりはないという。