【パリ】プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手(23)は今年の全仏オープンに1試合のみ出場し、わずか72時間で同大会を後にした。だがこの短いパリ滞在は、メンタルヘルスとスポーツについての議論に火をつけるのに十分だった。この議論は今後のプロスポーツ選手のあり方を一変させるかもしれない。  大坂は精神面の懸念があることを理由に、大会中の記者会見を拒否すると表明。出場した1回戦には勝利したが、試合後の会見を欠席したことで1万5000ドル(約165万円)の罰金を科された。5月31日夜には全仏オープンの棄権を発表した。  「パリに来てからすでに傷つきやすく、不安を感じていた。