伝説のアマチュアゴルファー・中部銀次郎が「心が8割、技術は2割」と言ったように、ゴルフでは技術以外の要素がスコアを大きく左右する。そこで頼りになるのが、プレーに対する考え方のヒントが詰まった名選手たちの言葉だ。タイガー・ウッズが来日時にある大学の女子ゴルフ部員にレッスンした際に、教えたこととは何か。『90を切るゴルフの名言33』 (岡上貞夫著、幻冬舎新書)から抜粋・一部編集してお届けする。
ショット練習では「欠点を矯正する」という意志が必要
イギリスのゴルフ評論家、ジェフリー・カズンズは、ゴルフの効率的な練習方法について次のように述べている。
「新鮮で十分に思慮とコンセントレーションを持った1時間の練習は、疲労したときの練習の10倍も効果がある」
1922年に出版されたレズリー・ショーンの著書The Psychology of Golfには、「およそ世に、自分の致命的な欠陥にも気づかずに、また他の助言も入れないで、ただひとり練習に熱中しているゴルファーほどあわれなものはない」と書かれている。このように、あまり効果の出ない練習をしている一般ゴルファーは案外多いのではないだろうか。