ビットコインの高騰や規制の不備、デジタルマネーの匿名性が詐欺師に格好の環境を創り出し、暗号資産(仮想通貨)市場で詐欺が横行している。米連邦取引委員会(FTC)によると、2020年10-12月期から21年1-3月期にかけて、暗号資産詐欺で8200万ドル(約89億6000万円)近くが失われたと消費者から報告が上がっている。これは前年同期の6カ月間に比べ10倍近い金額だ。ビットコイン価格は昨年10月から今年3月にかけて450%急騰し、5万9000ドルに迫った。イーサやドージコインなども高騰している。ビットコインはその後、約3万6000ドルまで反落したが、昨年を通して取引された水準に比べれば依然として大幅に上昇している。
暗号資産ブームで詐欺横行、狙われる投資家
分散型金融で投資家資金を持ち逃げする「ラグプル」が頻発
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