また、盗んだ個人情報を他のサイバー犯罪者に売るということもある。ダークウェブと呼ばれるネットの闇市場のようなところでは、これらの個人情報が売買されている。そもそも、フィッシング詐欺に引っかかる人はだまされやすいことが明らかなので、サイバー犯罪者にとってもおいしいカモといえる。高い値段が付いてもおかしくないだろう。

フィッシング詐欺は、いろいろな理由を付けてURLを開かせ、個人情報を盗み取ろうとする。  Photo by 柳谷智宣実際に届いた詐欺メッセージの例。フィッシング詐欺は、いろいろな理由を付けてURLを開かせ、個人情報を盗み取ろうとする 写真:柳谷智宣
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「激安」「激レア」の商品は、ショッピング詐欺を疑え

 マスクや消毒液が不足していたときは、多数の詐欺ネットショップが横行した。当時としては格安の価格でマスクや消毒液を販売するとかたっていたのだ。ネット詐欺なのでもちろん商品は発送されない。お金は取られるし、個人情報も盗まれてしまう。

 この手のネットショップはよく見ると怪しい点が多い。日本語の文章やフォントがおかしかったり、会社名が書かれていなかったりする。メールアドレスがフリーのGmailだったり、クレジットカード決済に対応していなかったりするショップも危険。支払い方法が個人口座への振り込みの場合、詐欺の可能性が濃厚だ。

 筆者も昨年、マスクがなくなりそうになったとき、Amazonでお手頃製品を見つけて購入したところ、詐欺にあったことがある。いくら待っても届かないので2カ月後に確認したところ、注文したものがマスクからタオルに勝手に変更されていた上、そのタオルも結局届かなかった。Amazonのような大手ショッピングモールでも、販売者をきちんとチェックしなければならないのだ。

 商品は届くが違う手口でだまされるケースもある。激安マスクを購入したのに、なんと送料が1万~2万円と高額に設定されているのだ。これは詐欺というよりも料金を誤解させる「ダークパターン」という手口で、被害回復が難しい。“返金は可能だが、対象が商品価格のみ”というルールを逆手に取った手口だからだ。