第1位は、不安な心を埋める「あの商売」

 最初に結論を書くと、「占い=ウソ」で、「占い師=詐欺師」です。どんな良心的な占い師であっても、不安を煽ることで何かに頼りたくなる「心のスキマ」に入り込んで相手からお金を奪う行為に変わりはないからです。

 もし、誰かに悩みを話してスッキリしたいのなら、気のおけない友達と家でお酒飲んでおしゃべりすればいいだけです。そういう友達を探すのが先です。あるいは、聞き上手なマスターやママがいるお店に行けば、いくらでも話を聞いてくれます。そういった最低限の努力をしない人が「占い」に逃げます。

「占いは統計だ」という考えもありますが、そうであれば、最初から統計学を学んでください。数千円の本で一生モノのスキルになります。そのお金を、よくわからない占い師に注ぎ込む必要はありません。

 だから、「占い関連」にお金を使うことは「私は心を許せる友達がいません」「統計やデータを学ぶ努力はしたくない」と言っているようなものですね。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、20万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。