米資産運用大手ブラックロックは11日、中国で100%出資のミューチュアルファンド事業を開始する認可を受けたと明らかにした。外資系投資会社としてはほぼ初めてで、中国での事業拡大に向けた最新の進展となる。中国証券監督管理委員会(証監会、CSRC)は、ブラックロックが中国に設立したブラックロック・ファンド・マネジメント社に対し、資産運用会社としての業務開始を認可した。同社は昨年8月に設立を認可されていた。ブラックロックは今回の認可によって、これまで単独ではアクセスできなかった中国の膨大な個人投資家に、投資商品を提供できるようになる。5月には、合弁による資産運用事業の開始を承認されていた。ブラックロックのラリー・フィンク会長兼最高経営責任者(CEO)は「中国は金融市場の開放に向けて重要な措置を講じている」と指摘し、「われわれのグローバルな投資の専門知識を共有し、より差別化された投資ソリューションを中国の投資家に提供することを楽しみにしている」と述べた。
米ブラックロック、中国でミューチュアルファンド業務認可
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