米大統領として初めて中国を訪問できたのが他の誰でもないニクソンだったように、クラウドゲーミングを実現させるほど業界に多大な影響を与えられるのは、大手のビデオゲーム会社だけかもしれない。このところマイクロソフトがそのような役割を果たす可能性が高いとみられてきたが、同社は直近の発表で野心を明らかにした。マイクロソフトは10日、クラウドゲーミングサービスを利用できる新たなストリーミングデバイスと、コントローラー以外のハードウエアなしにプレイできるテレビをテレビメーカーと開発していると発表した。また、向こう数週間のうちにウェブブラウザーベースのクラウドゲーミングを立ち上げるとともに、同社の家庭用ゲーム機「Xbox(エックスボックス)」で購入する前に試せる機能を年内に導入する計画だ。サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は10日の会見にXboxの責任者であるフィル・スペンサー氏とともに現れ、クラウドゲーミングが「まさに画期的な経験」だと断言した。