金券ショップが「オワコン」に!?新幹線回数券の廃止でサラリーマンの懐にも打撃写真はイメージです Photo:PIXTA

金券ショップが絶滅の危機に瀕している。コロナ禍で観光やレジャー施設が打撃を受けた上、デジタルチケットの普及が進み、入場券や旅行券を使う機会が激減しているからだ。その上、1番の売れ筋商品だった「新幹線回数券」の廃止が決まった。今、金券ショップはどうなっているのか。新橋や新宿西口の金券ショップを巡った。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)

絶滅危機に瀕している金券ショップに、さらなる激震

 コロナ禍で打撃を受けた業種といえば、観光業に飲食業、レジャー施設や映画館・博物館・劇場と数々あるが、ある意味、それら全てと絡んでいるビジネスがある。金券ショップだ。

 そもそも旅行に行けないから旅行券は売れない。航空会社の株主優待券もまたしかり。レジャー施設は休園を余儀なくされたり、事前のネット予約が必要になったりで、入場券を買っても使えるかわからない。美術展も同様で、暇ができたから金券ショップで入場券を買ってふらりと入る――ということができなくなった。

 テレワークが推奨され、オフィスランチも「帰りに一杯」も激減・消滅。居酒屋や外食チェーンの株主優待券だって使う機会がない。金券ショップはこの先どうなるのか――と思っていたところに、激震が走った。

 金券ショップ一番の売れ筋商品である「新幹線回数券」がなくなるのだ。