リリースと同時に大きな話題を呼び、大ブームとなっている「ウマ娘」。スマートフォン向けゲームアプリがリリースから4カ月で800万ダウンロードを達成しました。さらには同コンテンツを手掛けるサイゲームスの親会社、サイバーエージェントの時価総額は1兆円を突破。ここでは世代を問わず多くのファンの心をつかんだ「ウマ娘」の魅力や経済効果について迫ります。(フリーライター マキ・ユウタ)
サイバーエージェントの
業績・株価を動かす「ウマ娘」とは?
「ウマ娘」とは、実在する競走馬を美少女キャラクター化したメディアミックスコンテンツのこと。サイバーエージェントの子会社であるサイゲームスが、スマートフォンおよびパソコン向けゲームを中心にアニメ、漫画、リアルイベントなど幅広に展開しています。
正式名称は「ウマ娘プリティーダービー」。2021年の2月にiOSおよびAndroid向けのアプリがリリースされるや否や、大きな話題を呼びました。ゲームエイジ総研の調査レポートでは、配信初週の時点で90万人近いアクティブユーザーを集め、1カ月後には200万人を突破したという推計値を紹介しています。
20年4〜9月のデータではありますが、世界的に大ヒットを記録した「Pokemon GO」のアクティブユーザー数が約250万人、長年にわたってスマホゲームの売り上げランキング上位にランクインし続けている「パズル&ドラゴンズ」が約240万人、「Fate/Grand Order」が約160万人と推計されています。これらと比較するといかに「ウマ娘」が短期間で多くのユーザーを集めることに成功したかが分かります。
そして6月には、アプリのリリースから4カ月で800万ダウンロードを達成したという発表がありました。