新型コロナウイルスがまだ流行していなかった頃、米企業は低金利で多額の借り入れを行っていた。コロナ対策のロックダウン(封鎖措置)が景気後退を引き起こすと、さらに借り入れを増やしたが、金利は一段と低下した。社債の利率は一時急伸したものの、その後に過去最低水準まで急低下したことで、起債の動きが相次いだ。調査会社ディールロジックによると、米国では昨年、非金融会社による起債額が1兆7000億ドル(約187兆円)となり、これまでの最高額を6000億ドル近く上回った。米連邦準備制度理事会(FRB)によれば、非金融会社の債務総額は3月末時点で11兆2000億ドルと、国内総生産(GDP)の約半分に相当する規模となった。
コロナ下の米社債ブーム、懸念される反動
金利が一段と低下する中で起債額は過去最高に
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