新型コロナウイルスがまだ流行していなかった頃、米企業は低金利で多額の借り入れを行っていた。コロナ対策のロックダウン(封鎖措置)が景気後退を引き起こすと、さらに借り入れを増やしたが、金利は一段と低下した。  社債の利率は一時急伸したものの、その後に過去最低水準まで急低下したことで、起債の動きが相次いだ。  調査会社ディールロジックによると、米国では昨年、非金融会社による起債額が1兆7000億ドル(約187兆円)となり、これまでの最高額を6000億ドル近く上回った。