米アップルが人類に最も貢献するのは健康分野になるとティム・クック最高経営責任者(CEO)は語っている。だが関係者の話やウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した資料によれば、ヘルスケア分野に破壊的変革をもたらすことを目指した取り組みの一部はこれまで苦戦している。アップルは自社採用の医師が自社の診療所で独自のプライマリーケア(初期診療)サービスを提供するという大胆な構想を描いている。関係者らによると、アップルはこうしたアイデアを実行に移すために診療所を手に入れ、臨床医やエンジニア、製品デザイナーなどで構成するチームを立ち上げた。あまり知られていないこうした野心的な取り組みは停滞が目立ち、アップルは健康事業の軸足を腕時計型端末「Apple Watch(アップルウオッチ)」などのデバイス販売に移している。