中国の投資不適格(ジャンク)債の利回りが、昨年の市場混乱の終盤以来となる高水準に跳ね上がっている。デフォルト(債務不履行)を巡る投資家の懸念の強まりを示す兆候だ。  ICEバンク・オブ・アメリカの中国ジャンク債(ドル建て)指数の利回りは先週、2020年5月以来初めて10%を超えた。18日の取引は9.93%で終えた。対照的に、世界の投資不適格級の債券から成る同様の指数では、先週の取引終了時点で利回りが4.57%と、その3日前につけた過去最低利回り(1997年以降のデータ)との差はわずか4ベーシスポイント(bp)となっていた。債券の利回りと価格は反比例する。