遠目に見ているとおとなしそうな、クールで落ち着いた雰囲気でしたが、居酒屋の中で妹と話すくるみさんは、とてもテンションが高く、早口でまくし立てるようにしゃべり、大笑いをして、ガブガブと日本酒を飲んでいました。

 何を話しているのか非常に聞き取りにくかったのですが、4時間にわたって下ネタとアニメの話をしているようでした。くるみさんが一方的に話し続けて、妹はずっとウーロン茶を飲みながら、「うんうん」と聞き、時には笑っていました。

 会計を済ませた2人は、通い慣れている様子で近くのクラブに入りました。くるみさんは、お酒を飲んだり、踊ったり、顔なじみらしき不特定の男性・女性と話したりしていました。このときも妹はウーロン茶しか飲んでいませんでした。4時間後、妹はベロベロになったくるみさんを抱き抱えるようにして車へ連れていき、自宅へ送り届けました。くるみさんの帰宅時間は早朝の5時12分でした。このような調査が3回続きました。

不貞の証拠なく、最後の調査で動き
いつもとは違う雑居ビルに

 くるみさんにシロフラグが立ったのではないかと思っていましたが、上野さんは「必ず不貞行為をするはずだから」と言います。次で何もなければ「キルにしましょう」と認識を合わせて、最後の調査に向かいました。

 いつものように18時30分ぴったりに自宅からくるみさんが出てきて、軽自動車の後部座席に乗り込みました。すかさず走り出した軽自動車の追尾を始めました。この日もいつも立ち寄るコンビニで飲み物を買い、繁華街へと向かいます。

 そしていつもの繁華街の中心地にあるコインパーキングに入庫した軽自動車から、くるみさんと妹が出てきて、歩き出しました。またいつもの居酒屋に向かうであろうと思っていたところ、全く別の雑居ビルへと入って行きました。別の居酒屋に入るのかと思いついて行くと、2人はレンタルルームに入って行きました。

>>(下)に続く

>>後編『 白石麻衣似のギャル風妻に何が? 真夜中の尾行調査でわかった仰天素顔(下)』を読む