同期や同僚など、周りの人と比べて結果が出ていないことに落ち込んでしまう人は少なくありません。落ち込むと、仕事へのモチベーションもさらに落ちてしまいます。なかなか結果が出ない部下に、上司はどう声をかけてあげるべきなのでしょうか。(ビジネスコンサルタント・作家、株式会社HIROWA代表取締役、京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授 和田裕美)
周りと比べてできない自分…
結果がなかなか出ないとき、どうする?
「新卒で入社したのですが、同僚が目標数字を達成していて自分は達成できない。もうやめたいです」という、SOSのような質問を受けました。
こんなふうに、自分と周りの人とを比べてモチベーションが下がってしまう人は少なくないと思います。
これによって、やる気が出なくなり、余計に結果が出ない…という悪循環にはまってしまうわけです。これってとてもつらいことですよね。
仕事でも部活でも、「よーいどん」で同じスタートを切っても、今までの人間関係の構築や経験などで必ず個人差があるものです。運動部なら体の大きさでも差が出ますよね。つまり、同じスタートであっても「同じゴール」にならないのです。
ただし、この個人差というのは能力の差だけでなく「じっくり発酵させてから結果が出るタイプ」「瞬発力より持久力が強い」など、結果が出るまでの時間が違っただけということもあります。なので、そう焦らないでほしいなぁとは、個人的には思います。
ただ、先述の通りモチベーションが下がったままだと自分の成長も鈍化するので、ここは対処法が欲しいところですよね。