中国配車サービス大手の滴滴出行(ディディチューシン)は29日、米国での新規株式公開(IPO)価格を14ドルに設定した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。投資家説明会をごく短期間で終わらせ、30日の取引開始に道筋をつけた。販売数は予定数を上回ったが、具体的な規模は今のところ不明。販売数の引き上げにより滴滴の時価総額は670億ドル(約7兆4000億円)を超え、同業の米ウーバー・テクノロジーズの約950億ドルには届かないものの、米リフトの約200億ドルを大きく上回る見通しだ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が先に報じた通り、滴滴の完全希薄化後の時価総額(通常は制限付き株式ユニットを含む)は700億ドルを優に上回るとみられる。
中国配車の滴滴出行、米IPO価格を14ドルに設定
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