米主要株価指数は景気回復を追い風に、上半期の上昇率が2桁台に達した。多くの投資家は回復ペースが一段と加速すると考えている。S&P500種指数は1-6月期に14%、ダウ工業株30種平均は13%それぞれ上昇。四半期ベースではいずれも5期連続の上昇で、2017年末までの9期連続以来の最長記録となる。市場は沸き返っているだろう。雇用から個人消費、中小企業景況感まであらゆるデータが回復を示し、新型コロナウイルス下の最低水準を上回っている。だが多くの運用担当者にとって、ここまでの数カ月は単純に勝ちとは言えない状態だった。株価は12カ月の間、上昇一辺倒に見えたが、ここにきて先行きに不透明感が増しているとの声が高まっている。