――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米企業が労働者の採用に苦労している理由を一つの面から語るだけでは、雇用市場の現状を説明することは到底できない。  エコノミストは2日に発表される6月の雇用統計を巡り、雇用者数が70万6000人増になると予想している。これは5月の55万9000人増から一歩前進となる。通常であれば大きな数字だ。しかし、今は平常ではない。  米国は依然として、新型コロナウイルス感染拡大前に比べ、760万人分の雇用が不足している。