【北京】中国国家統計局が6月30日に発表した6月の製造業購買担当者指数(PMI)は50.9となり、5月の51.0からやや低下した。輸出需要が鈍ると同時に、供給障害が生産を抑えた。  製造業の減速と同じくらい懸念されるのは、サービス業の軟化だ。中国の政策当局は、新型コロナウイルス流行後の回復で後れを取り続けているサービス業主導で経済のさらに広い分野が押し上げられることに期待しているが、足元ではコロナ感染が拡大し、またしても個人消費の障害となっている。  製造業とサービス業に低迷の兆しが見られる中、エコノミストらは世界第2位の経済大国である中国の成長率見通しを引き下げた。