ゲノム関連企業の米ヘリックスが実施した調査では、米国での新型コロナ感染者の中で、感染力が高いとされる「デルタ型」の割合が最も多いことが示された。一方、米疾病対策センター(CDC)はワクチン接種を完了している人たちに対し、マスクを再び着用する必要はないとしている。遺伝子配列に関するデータの分析によれば、6月27日の時点でデルタ株に感染した人の割合が検査で陽性反応が出た人の約40%を占めていた。同社のバイスプレジデント、ウィリアム・リー氏は、7月上旬から中旬までに米国のコロナ感染者の50%以上をデルタ株が占めるようになる可能性が高いと指摘している。一方で、CDCはデルタ株の感染が急速に拡大する中でも、5月に示したガイダンスに沿う形で、ワクチン接種完了者は屋内でマスクを着用する必要がないとの見解を維持している。CDCは30日、ワクチン接種を完了している場合はデルタ株などの変異株に対しても感染予防効果があると声明で述べた。