企業の2021年度の
設備投資計画の前年度比
足元の日本経済は、度重なる緊急事態宣言の発令などの影響で一進一退の状況にある。もっとも、国内外で新型コロナのワクチン接種が進むなど、景気の先行きに対する明るい話題も出てきており、企業の投資姿勢には持ち直しの動きが見られる。4~6月期の法人企業景気予測調査によると、企業の2021年度の設備投資計画は、前年度比7.4%と、例年の同時期調査と比べ高めの伸びとなった。統計が異なるため一概には比較できないものの、20年度の設備投資額が同▲7.9%(法人企業統計調査、金融・保険業を含む)だったことを踏まえると、今年度の投資水準は、新型コロナ感染拡大前にほぼ回復する見込みである。