トヨタ自動車は、自社製品に使う半導体を備蓄する判断をしたことが奏功し、米国の新車販売台数で長年トップの座にあった米ゼネラル・モーターズ(GM)を初めて抜いた。ただ、トヨタ自身も米国内のディーラーへの供給体制に問題を抱えており、デトロイト勢に勝利したことを誇示する様子はない。トヨタの4-6月期の米国販売は68万8813台で、GMを577台の僅差で上回った(両社のデータによる)。米自動車情報サイトのエドマンズ・ドットコムによると、日本の自動車メーカーが米市場で首位に立つのは初めて。また米貿易赤字が拡大する政治的に微妙な時期でのことだ。「トヨタは、生産面の制約やその他の要因による異例のケースだと考えている」と同社広報担当の山田詩乃氏は述べた。また、「この四半期に限った短期的な出来事」との見方を示した。