「共学化」をしのぐ公立校完全一貫化の流れ

 まず共学化である。現状では、戦後23区内に設立された2つの女子校の共学化が決まっている。1つは2022年に星美学園が校名を変更するサレジアン国際学園(北区)であり、もう1つは2023年から目黒星美学園が看板を掛け替えるサレジアン国際学園世田谷(世田谷区)である。すでに両校は学校法人も統合しており、系列の小学校などは共学化していることもあり、小中高の一貫性が整うことになる。

 幼稚園から大学部まで一貫教育を展開している自由学園(東京・東久留米市)は100周年を機に、長らく続けてきた男子部と女子部というあり方の見直しを図ることになった。

 既存の高校とは別に、2022年に武蔵野大学附属千代田国際(千代田区)として設立(形式的には再開だが)される中高一貫校は、武蔵野大学の付属校改革の総仕上げ的な意味合いもあるようで、統括校長として日野田直彦氏の就任が決まっているようだ。

 各地域の進学校を軒並み中高一貫化している茨城県では、水海道第一と下妻第一の中学校の付設でとりあえず打ち止めとなりそうだ。

 注目は、高校からの募集を停止して完全一貫校化を図る、東京都内の動きだろう。私立では、2021年に男子校の本郷が踏み切ったが、2022年には女子校の豊島岡女子学園がそれに続くことになる。豊島岡は高校募集分の定員を中学に振り向けないので、学校全体としては生徒数が減少することになる。

 公立では、都立両国と大泉が2022年に、都立白鷗が2023年から高校での募集を停止して完全一貫化する。これにより、都内の公立中高一貫校はすべて完全一貫化することになる。

 ここに挙げたもの以外にも、学校のあり方を見直そうとしている学校はいくつかある。方向性が固まった段階で、その動向についてまたお知らせしていきたいと思う。