ユニクロPhoto:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、4~6月度のアパレル編だ。

ユニクロがコロナ前より増収?
そのワケと鍵を握る「あるヒット商品」

 アパレルの主要4社が発表した4~6月度の月次業績データ(既存店売上高、国内小売事業など)は、以下の結果となった。

◯ユニクロ(ファーストリテイリング)の国内既存店+Eコマース売上高
 4月度:前年同月比184.5%(84.5%増)
 5月度:同99.4%(0.6%減)
 6月度:同80.8%(19.2%減)

◯しまむらの既存店売上高
 4月度:前年同月比145.2%(45.2%増)
 5月度:同131.2%(31.2%増)
 6月度:同92.5%(7.5%減)

◯ワールドの国内小売事業売上高
 4月度:前年同月比261.8%(161.8%増)
 5月度:同143.9%(43.9%増)
 6月度:同77.6%(22.4%減)

◯洋服の青山(青山商事)のビジネスウェア事業_既存店売上高
 4月度:前年同月比211.8%(111.8%増)
 5月度:同146.6%(46.6%増)
 6月度:同95.5%(4.5%減)

 ここで、ユニクロ(ファーストリテイリング)の6月度における国内既存店売上高に注目していただきたい。前年同月比80.8%(19.2%減)と前年実績を割り込んでいるが、コロナ前の19年6月と比較すると、実は売上高が増加している。そのカラクリと、増収の鍵を握る「ある商品」とは?