東京の空を飛ぶ国際線から
感じる世界景気の拡大
公園のベンチや芝生に座って空を見上げると、昨年4月から運用が始まった羽田空港の新ルートを飛ぶ飛行機がよく見える。携帯アプリのフライトトラッカーを見ると、毎日のように、北米、ヨーロッパ、アジアから国際線が飛んでくるのがわかる。
ここ最近、欧州からの飛行機が増えているのは、東京五輪の選手を運んでいるためだろう。東京の空を行く飛行機の様子だけでは、はっきりした景気回復のサインは見えないが、海外を中心に景気拡大の力強いニュースが増えてきているのは事実だ。
東京五輪の開催に気を取られ、五輪後の未来に目を向けられない日本をよそに、ワクチン接種が順調に進んだ欧米は、ワクチン後の世界がどうなるかという近未来の姿を面白いくらい明確に私たちに見せてくれている。