ワクチン接種により、新型コロナウイルス感染による重症化や死の脅威は薄れている。だが、そこまで深刻ではないものの、さまざまな後遺症に長期間悩まされる「ロングコービッド」に陥るリスクは依然くすぶっている。  コロナ後遺症に最もぜい弱だとみられているが、変異ウイルス「デルタ株」の感染から守られていないワクチン未接種の若者だ。米国では目下、感染者が増加傾向にあり、その8割余りをデルタ株が占める。  ロングコービッドとは、感染から数週間、あるいは数カ月後も続く症状を指す。専門家の推計では、軽症や無症状の人も含め、感染者の10~30%程度とされる。