パワーユニットは全車
新世代S58B型3L直6DOHC24Vターボ
M4クーペの現時点でのラインアップはベーシック仕様に加え、排気系やソフトウェアに専用チューニングを施し高いパフォーマンスを発揮するエンジンを搭載したコンペティション、それをベースにADAS機能を省略して軽量化を図りつつ、セラミックブレーキやカーボンバケットシートなどを標準化したコンペティション・トラックパッケージの3タイプ。パワーユニットは全車、新世代S58B型3L直6DOHC24Vターボ。スペックはベーシック仕様が480ps/550Nm。コンペティション系は510ps/650Nm。駆動方式は、現在は後輪駆動限定だが、今後、コンペティション系には4WDバージョンが追加される方針が公表されている。
コンペティションで走り始める。どんな場面でもゆとりにあふれた動力性能が印象的だ。同時に、いかにも緻密な回転フィールなど、BMWの直列6気筒らしい上質感がみなぎる点も見逃せない。
実はそうした好印象には、高精度なエンジンとともにMステップトロニックを謳う8速ステップATが大いに貢献している。
このトランスミッションは、ステップATらしい滑らかさと、DCTに匹敵するタイトなトルクの伝達感を高い水準で両立させている。セレクターレバーに設けられた小さなスイッチ操作により、シフトスピードを調整可能という独自のロジックも見どころだ。