中国は、香港を政治的に奪取した事実を世界が忘れてくれることを望んでいる。しかしわれわれは、できる限りの情報を読者に伝えていきたいと考えている。最新のニュースは、香港の学校に共産党好みの教育課程が押し付けられていることだ。香港の教育局(文部科学省に相当)は7月31日、今後は香港教育専業人員協会(教協)の存続を認めないと発表した。9万5000人の加入者を抱える同協会は、米国的な見方では教職員の組合(union)と言うよりは、ギルド(guild)のような存在だ。教育局は同協会について「教育専門組織のふりをして政治的宣伝を行っている」と指摘している。しかし当局が本当に恐れているのは、中国政府による香港の学生への「愛国教育」の押し付けに、教師たちが抵抗することだ。