南北アメリカの巨像:自由の象徴とキリスト教系の巨像
「みんなニューヨークに行きたいかあ!」と問われれば、「行きたい行きたい」と思いながらも頭に浮かぶのはこの「自由の女神像」でしょう。台座も含めた高さは93m、本体だけでも46mあるこの女神像は、右手に高々と松明をかかげた凛々しい姿で、マンハッタン島の南にあるリバティ島にそびえています。
アメリカ人だけでなく世界中から旅行者が集まる観光名所でもあるので、像の見学コースは常に混雑気味。像を外から眺めるだけで構わないのなら、マンハッタン島とリバティ島の更に南にあるスタテン島を結ぶ、24時間運行で運賃無料のフェリーに乗るのがおすすめです。のんびり進む船の上から、自由の女神像の全景をじっくり堪能できます。
南米で巨像といえば、ブラジルにある「コルコバードのキリスト像」でしょう。細く高くそびえる岩山の上に立てられた、両手を左右に広げたキリスト像は高さ39.6m。数字だけだとそれほどの高さでもないように感じます。しかしその立地からか、見るものに数字よりもはるかに強い印象を与えるのです。
カーニバルで有名なリオ・デ・ジャネイロの象徴とも言えるこのキリスト像。近代的なビル群と美しいビーチや港に浮かぶ多数のヨットから、ファベーラと呼ばれる貧民街まで、貧富を問わず人々の営みのなにもかもを包み込むかのように、リオ・デ・ジャネイロの街を見下ろしています。