イタリアのニョッキもジャガイモで作られるイタリアのニョッキもジャガイモで作られる ©iStock

海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、世界のジャガイモ料理を紹介します。南米原産のジャガイモは、黄金を求めてやってきた征服者によりヨーロッパにもたらされました。寒さに強く栄養価の高いジャガイモは、重要な食材として世界中に広まり、そこでさまざまなジャガイモ料理が生まれました。世界各国の、国民食とも言えるジャガイモの定番料理を見てみましょう。(文/クルーポ・ピコ 写真/iStock、武居台三〈グルーポ・ピコ 〉)

パパ・ア・ラ・ワンカイーナ/Papa a la Huancaina(ペルー)

日本人の口にも合うパパ・ア・ラ・ワンカイーナ日本人の口にも合うパパ・ア・ラ・ワンカイーナ ©iStock
ジャガイモの原産地、ペルーのアンデス地方のジャガイモジャガイモの原産地、ペルーのアンデス地方のジャガイモ

 ジャガイモの原産地ペルーには約3000種類ものジャガイモがあります。ジャガイモ料理の種類も多く、料理により使うジャガイモを使い分けるほどです。

 数あるジャガイモ料理のなかでも、ジャガイモ本来の味を楽しめるのがペルー北部、ワンカイヨ地方のこの料理。「パパ」はジャガイモのことで、ワンカイヨ風ジャガイモという意味になります。

 クリームやチーズ、アヒ・アマリージョという黄色いトウガラシのペーストなどを加えたソースを、ゆでたジャガイモの上にたっぷり。ゆで卵とオリーブを添えるのが一般的です。