NYダウ史上初
終値で3万5000ドル突破
株価の日米格差が7月も拡大した。
日経平均株価は2月に一時3万円を回復したものの、その後は軟調な展開が続き2万7000円台前半まで下落した。一方、NYダウは順調に上昇を続け、7月23日には史上初となる終値で3万5000ドルを突破した。
ワニが口を開けたように株価の明暗が分かれているのは、コロナ禍で打撃を受けた両国経済の回復力とワクチン普及率の違いが主に影響しているようだ。
だが米国の株価水準は2年以上先の企業業績改善まで織り込み済みなのに対して、逆に日経平均は改善が見込まれる企業業績を反映していない割安な水準だ。
秋以降、FRB(米連邦準備制度理事会)のテーパリング(量的緩和縮小)開始の議論が現実味を帯びる一方、日本でワクチン接種が進むと、株価の日米格差は縮小に向かう可能性が高い。