出遅れ感の強い日本株
考えられる2つの理由
今年3月以降、日本株の出遅れ感が強い。
日経平均株価は一時記録した3万円台から2000円以上も低い水準にある一方、S&P500種株価指数や独DAX指数が史上最高値圏を維持。東証株価指数(TOPIX)は3月19日に高値を記録したが、原稿執筆時点では約3%の下落。一方でS&P500種株価指数は3月19日から約14%上昇している。この結果、日本株の米国株に対する強さを示すTS倍率(TOPIXを S&P500種株価指数で割った値)は、3月中旬以降、低下している。
日本株が弱い理由として考えられるのは、日本景気の回復に遅れがみられることだ。また、日本株が景気敏感株に位置付けられるなか、世界景気に対する下振れ懸念が高まっていることもある。