【ワシントン】7月初め、ジョー・バイデン米大統領はホワイトハウスのイーストルームで、アフガニスタンでの戦争がベトナム戦争と同じように不名誉な終わりを迎えるとの提言にいら立っていた。  バイデン氏は、アフガンの首都カブールにある米大使館の屋根から職員が退避させられるような状況にはならないと語った。同氏は4月の時点で、9月11日までに米軍の完全撤退を指示していた。  バイデン氏の楽観は、過去20年にわたり米国の歴代政権が犯してきた誤算の、新たな一例にすぎない。