米軍のアフガニスタン撤退の失策が今後、戦略的にどのような影響を及ぼすかを知るには時期尚早である。しかし、修正主義の中国に対抗する上で、今回の撤退が米国を利するといった都合のいい解釈の正当性を疑うべき十分な理由がある。今回示された米国の無責任さが、つけ入る隙になると中国政府が考えているようだ。  ジョー・バイデン米大統領は16日の開き直りのような演説で「われわれの真の戦略的競争相手である中国とロシアは、米国がアフガンの安定化に際限なく資源と関心を振り向け、何十億ドルもの資金を注ぎ込むことを、この上なく歓迎するだろう」と語った。