新型コロナウイルスの変異株「デルタ型」は、従来型のウイルス株より高い確率でワクチンの防御を突破しているとみられるが、ワクチン接種完了者の感染は全体のごく一部にとどまり、症状も軽い傾向にある。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の分析で明らかになった。米44州と首都ワシントンの保健当局がWSJに提供したデータによると、1月1日から8月初旬までに、ワクチン接種後に感染するいわゆる「ブレークスルー感染」が少なくとも19万3204件発生していた。この数値は各州とワシントンに住む1億3600万人超のワクチン接種完了者の0.1%に相当する。公衆衛生専門家によると、ワクチン接種を完了した人は、無症状の感染であればコロナ検査を受けていない可能性が高く、ブレークスルー感染の総数はさらに多い可能性が高い。また、複数の州がデータを入手できないとしている他、入院や死亡に至ったブレークスルー感染のみを追跡している州もある。
「ブレークスルー感染」は0.1%、ワクチン効果鮮明=WSJ調査
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