ザキア・クダダディ選手は数日前、アフガニスタン西部ヘラート州の自宅を出発し、首都カブールに向かった。ここを飛び立つ航空便に乗り、歴史をつくるはずだった。アフガン初の女子パラリンピック代表として今月、東京で開かれるパラリンピック競技大会のテコンドー種目に出場することになっていた。だがカブールに到着後、東京行きの便が出発するまでの間に、反政府武装勢力タリバンがカブールを占拠した。現在、クダダディ選手は同市内で足止めを食らい、外出もままならない中、何とか出場できないかとギリギリの支援を呼びかけている。「皆さんにお願いです。全てのアフガン女性のために私を助けてください」。同選手がカブールで撮影した動画をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は確認した。「私は東京2020パラリンピック競技大会に参加したいのです。どうか私の手を離さないで。私を助けてください」
アフガン政変で夢遠のく 初の女子パラ五輪代表
ザキア・クダダディ選手はアフガン初の女子パラリンピック代表になるはずだった
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