米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種により、60歳以上の高齢者の免疫が大幅に向上することが、イスラエルの保健維持機構(HMO)マカビが18日発表した初期データで分かった。米国などは、感染力の強い変異株「デルタ株」に対する保護を強化するために追加接種を計画している。イスラエルは、ワクチンによる重症化予防効果が薄れてきたとの指摘を受けて、推奨される2回接種を終えた高齢者に対して、ファイザー製ワクチンの3回目の接種を7月に承認した。調査結果によると、追加接種で60歳以上の感染リスクが86%減少、重症化も92%軽減したという。追加接種を受けて7日以上経過した14万9144人と、年齢、性別、社会経済的地位、人口などが一致し、1~2月に2回接種を受けた67万5630人を比較。その結果、前者のグループではわずか37人、後者のグループでは1064人の陽性反応が出た。