ひろゆきが断言「10万円の使い方に人間性が出る」ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、若者を中心に圧倒的な人気を集め、フォロワー数が急上昇中の、ひろゆき氏。全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破したベストセラー1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「10万円の使い方」について

 日本ではコロナの給付金として「10万円」が配布されました。経済を回すために配られたそうですが、ほとんどは貯金に回されただけでした。みなさんはどのような使い方をしたでしょうか。

 もっとも最悪の使い方は、パチンコなどのギャンブルで増やそうとすることでしょう。ギャンブル依存症の人は、現金を手にしたらすぐにギャンブルのことを考えてしまいます。そうならないためには、若いうちから一切ギャンブルには手を出さないことです。

 ギャンブル依存症の人で、治った人をほとんど見たことがありません。自己破産するまでエスカレートします。そんな人に10万円を配ったところで、一瞬でなくなるだけです。

 やはり、10万円の使い方には、その人の人間性が現れるものです。

豊かな人は、何に使う?

 僕の知り合いに、面白いお金の使い方をする人がいます。彼は、毎月必ず、10万円を「クリエイターなどの個人」に使っています。

 街で気に入った絵を見かけたら買ったり、雑貨屋で小物を買ったり、音楽に課金したり、顔が見える個人の創作活動に対してお金を使うようにしているそうです。そうやってクリエイターを支えることが回り回って自分にも返ってくるのかもしれませんよね。

 そのように、誰かのためにお金を使うことができるかどうか。普段、お金のかからない趣味をしていても、自分に余裕ができたときに「この人には恩返ししてみよう」と思える使い方があるかどうか。

 それって、本当の意味で、人間的に豊かなんだと思います。

「ギャンブルをして増やそう」「宝くじを買ってみよう」など、自分の欲のためにコソコソ使うような頭の悪い方法しか知らない人は、ちょっと自分の人生を振り返ったほうがいいかもしれませんね。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。